シンエイクとは、蛇の毒に着想を得て開発された美容成分の一種です。
シンエイクは、蛇の毒に含まれるポリペプチドの一部を模倣した合成ペプチドで、肌に塗ることで筋肉の収縮を抑制し、シワやたるみの改善効果が期待できます。
シンエイクは、化粧品表示名称では「ジ酢酸ジペプチドジアミノブチロイルベンジルアミド」と呼ばれ、グリセリンや水と混ぜて溶液になっています。
シンエイクには、以下のような効果が報告されています。
– 抗シワ効果: シンエイクを4%配合したクリームを28日間使用した女性15人の試験では、目尻や額のシワの深さが有意に改善され、肌の平滑性が有意に向上したという結果が出ています。
– シワの予防効果: シンエイクは、筋肉の収縮を抑制することで、日々の皮膚の伸縮運動を適度に抑制し、シワの発生を遅らせる効果が期待できます。
– 保湿効果: シンエイクには、保湿効果が高い成分として有名なグリセリンも含まれているため、肌の保湿効果も期待できます。
シンエイクは、その抗シワ効果の高さから、「塗るボトックス」と呼ばれることもあります。
ボトックスとは、ボツリヌス菌が産生する毒素のことで、特定の神経伝達を遮断する効果があります。
これを美容に応用したのがボトックス注射という施術で、シワが気になる部分に直接注射することで、筋肉の動きを緩め、シワの予防と治療を行うことができます。
シンエイクとボトックスは、どちらも神経伝達を遮断するという点で同じ作用を持ちますが、シンエイクは注射ではなく塗るだけで効果が期待できるという利点があります。
シンエイクは、安全性が高いとされる天然由来の成分であるため、肌に優しく使えるというメリットもあります。
しかし、肌に合わない場合やアレルギー反応が出る場合もありますので、使用前にはパッチテストを行うことをおすすめします。