ハリッチLショット成分・ウルトラフィル

ウルトラフィルとは、天然由来のリフトケア成分の一種です。水分を抱え込むトレハロースと細胞膜の浸透圧を調整するペデインをリン脂質でカプセル化したもので、角質に素早く浸透し、必要なところへ水分を届けて肌のハリや弾力を高める効果が期待できます。

– ウルトラフィルは、株式会社グロスワンが開発したオリジナル成分で、同社の化粧品に配合されています。例えば、[グロスワン リフトケア セラム]や[グロスワン リフトケア クリーム]などがあります。

これらの化粧品は、ウルトラフィルのほかにも、コラーゲンやヒアルロン酸などの保湿成分や、ビタミンCやアルブチンなどの美白成分が含まれています 。

– ウルトラフィルは、水分を保持する能力が高いため、乾燥や紫外線などの外的刺激による肌のダメージを防ぐ効果もあります。

また、水分を肌の奥まで届けることで、肌のバリア機能を強化し、肌荒れや敏感肌を改善する効果もあります。

– ウルトラフィルは、天然由来の成分であるため、肌に優しく安全性が高いとされています。しかし、肌に合わない場合やアレルギー反応が出る場合もありますので、使用前にはパッチテストを行うことをおすすめします。

トレハロース

– トレハロースとは、グルコースが1,1-グリコシド結合してできた二糖の一種です。1832年にウィガーズがライ麦の麦角から発見し、1859年にマルセラン・ベルテロが象鼻虫(ゾウムシ)が作るトレハラマンナ(マナ)から分離して、トレハロースと名づけました。

– トレハロースは、自然界の多くの動・植物や微生物に含まれています。

特に昆虫やキノコに多く見られ、乾燥や凍結などのストレスに耐えるために利用されています。

トレハロースは、水分を保持する能力やタンパク質の変性を防ぐ効果があり、クリプトビオシスと呼ばれる一見死んだように見える状態から復活する現象に関与しています。

– トレハロースは、食品や化粧品にも利用されています。トレハロースは、カラメル化が起きにくく、餅や団子などの老化を防止する効果があります。

また、熱や酸に対する高い安定性や保湿作用も有しています。

トレハロースは、耐糖能改善効果や神経変性疾患抑制効果など、多様な生理機能も報告されています 。

– トレハロースは、かつては貴重な糖であり、キノコからの抽出が難しく、価格も高かったですが、1995年に株式会社林原がデンプンからトレハロースを生成する微生物を発見し、価格を1/100に下げることに成功しました。

現在では、デンプンからの酵素法が主な製法となっています。

ペデイン

– ペデインとは、細胞膜の浸透圧を調整するために必要な物質の一種です。ペデインは、細胞内の水分量を一定に保つことで、細胞の機能や形態を維持する役割を果たします。

– ペデインは、植物や動物、微生物などの多くの生物に存在しています。特に、乾燥や凍結などのストレスに耐えるために、ペデインを高濃度に蓄積する生物もあります。

例えば、乾燥に強い植物のシダ植物やサボテン、凍結に強い動物のカエルや魚、極限環境に適応した微生物の好塩菌や好熱菌などがあります。

– ペデインは、化粧品にも利用されています。ペデインは、水分を保持する能力やタンパク質の変性を防ぐ効果があり、肌の保湿やバリア機能を高める効果が期待できます。

また、ペデインは、天然由来の成分であるため、肌に優しく安全性が高いとされています 。

– ペデインは、ウルトラフィルというリフトケア成分にも配合されています。

ウルトラフィルは、水分を抱え込むトレハロースとペデインをリン脂質でカプセル化したもので、角質に素早く浸透し、必要なところへ水分を届けて肌のハリや弾力を高める効果が期待できます 。

ハリッチLショット成分・シンエイク

シンエイクとは、蛇の毒に着想を得て開発された美容成分の一種です。

シンエイクは、蛇の毒に含まれるポリペプチドの一部を模倣した合成ペプチドで、肌に塗ることで筋肉の収縮を抑制し、シワやたるみの改善効果が期待できます。

シンエイクは、化粧品表示名称では「ジ酢酸ジペプチドジアミノブチロイルベンジルアミド」と呼ばれ、グリセリンや水と混ぜて溶液になっています。

シンエイクには、以下のような効果が報告されています。

– 抗シワ効果: シンエイクを4%配合したクリームを28日間使用した女性15人の試験では、目尻や額のシワの深さが有意に改善され、肌の平滑性が有意に向上したという結果が出ています。

– シワの予防効果: シンエイクは、筋肉の収縮を抑制することで、日々の皮膚の伸縮運動を適度に抑制し、シワの発生を遅らせる効果が期待できます。

– 保湿効果: シンエイクには、保湿効果が高い成分として有名なグリセリンも含まれているため、肌の保湿効果も期待できます。

シンエイクは、その抗シワ効果の高さから、「塗るボトックス」と呼ばれることもあります。

ボトックスとは、ボツリヌス菌が産生する毒素のことで、特定の神経伝達を遮断する効果があります。

これを美容に応用したのがボトックス注射という施術で、シワが気になる部分に直接注射することで、筋肉の動きを緩め、シワの予防と治療を行うことができます。

シンエイクとボトックスは、どちらも神経伝達を遮断するという点で同じ作用を持ちますが、シンエイクは注射ではなく塗るだけで効果が期待できるという利点があります。

シンエイクは、安全性が高いとされる天然由来の成分であるため、肌に優しく使えるというメリットもあります。

しかし、肌に合わない場合やアレルギー反応が出る場合もありますので、使用前にはパッチテストを行うことをおすすめします。

ハリッチLショット成分・海綿(カイメン)

海綿(カイメン)とは、海綿動物門に属する動物の総称です。海綿動物門は、多細胞動物の中で最も原始的なグループで、組織や器官の分化がほとんど見られません。

海綿は、体内に水を循環させて、水中の微粒子や微生物を捕食する濾過摂食者です。

海綿の骨格は、炭酸カルシウムやケイ酸質の針状の骨片からなり、スポンジとして利用されることもあります。

海綿は、熱帯の海を中心に世界中のあらゆる海に生息しています。淡水に生息する種も少数あります。

海綿の形態は、壺状、扇状、杯状など多様で、大きさも数ミリメートルから1メートル以上になるものまであります。

海綿は、岩盤や海藻、貝殻などに固着して生活しており、移動することはできません。

ただし、一部の種は、芽球と呼ばれる芽を体外に放出して、新たな場所に定着することができます¹²。

海綿は、無性生殖と有性生殖の両方を行います。無性生殖では、体表から芽が成長して分離するか、芽球を放出して繁殖します。

有性生殖では、雌雄同体の種もあれば、雌雄異体の種もあります。

多くの種では、受精後に幼生になるまでは親の体内で育ちますが、卵生の種もあります。

海綿は、多細胞動物の進化の過程で、最も早く分岐したと考えられています。

海綿の細胞には、多細胞動物としての分化や発生に関わる遺伝子が存在していますが、それらは他の動物と比べて単純な機能しか持っていません。

海綿の体内には、多くの微生物が共生しており、その中には海綿からしか見つかっていない新しい種もあります。

海綿の利用法

海綿は、水中の微生物や微粒子を捕食する多細胞動物の総称です。海綿は、様々な形態や色彩を持ち、海や淡水に広く分布しています。

海綿は、人間の生活や医療にも利用されています。

海綿の利用法には、以下のようなものがあります。

– 化粧用や洗浄用にするために、海綿の骨格繊維を加工した製品を作る。

これらの製品は、スポンジと呼ばれ、やわらかくて弾力があり、水分をよく吸収します。

モクヨクカイメンやザラカイメンなどの尋常海綿類が主に利用されます。

– 趣味や装飾用にするために、海綿の珍奇な形や色を楽しむ。

ホッスガイやカイロウドウケツなどの六放海綿類は、その美しい姿から飾り物にされることがあります。

– 抗生物質や生理活性物質を探索するために、海綿の細胞や組織を分析する。海綿は、自らの防御や共生のために、多種多様な化合物を産生します。

これらの化合物の中には、抗癌剤や抗菌剤として有用なものがあります。

– 鉄粉や鋼材の原料とするために、海綿鉄と呼ばれる鉄の鉱石を採取する。

海綿鉄は、海底の熱水噴出孔や湖底の沼などで、微生物の活動によって生成される鉄の塊です。

海綿鉄は、高純度で還元の進んだ鉄の原料として利用されます。

海綿の化粧品への利用方法

– 海綿は、海や淡水に生息する多細胞動物で、骨格部分を加工したものがスポンジとして利用されます。

スポンジは、やわらかくて弾力があり、水分をよく吸収するため、化粧用や洗浄用に適しています。

– 海綿には、特にヒト細胞の増殖促進に有効なアミノ酸成分が豊富に含まれています。

グリシン、アスパラギン酸、グルタミン酸、プロリンやアルギニンなどのアミノ酸は、肌のハリや弾力、保湿などの美肌効果をもたらします。

-海綿から採取した微細な針状の骨片をスピキュールと呼び、これを美容成分と一緒に化粧品に配合することで、肌に刺激を与えて活性化させるとともに、美容成分を肌の奥まで届ける効果が期待できます。

スピキュールは、医療や美容の分野で長年にわたって安全性が確認されており、シワやくすみ、毛穴の開きなどの肌のトラブルに効果的です。

スピキュール美容

スピキュール美容とは、海綿から精製された天然の微細針を用いた美容法のことです。

スピキュールは、肌に適度な刺激を与えて活性化させるとともに、針にコーティングされた美容成分を肌の奥まで届ける効果が期待できます。

スピキュールは、医療や美容の分野で長年にわたって安全性が確認されており、シワやくすみ、毛穴の開きなどの肌のトラブルに効果的です。

スピキュール美容には、主に以下の二つの種類があります。

– スピキュール美容液: スピキュールを液状の美容液に入れて混ぜたもので、洗顔後に化粧水で整えた肌に塗り込みます。

スピキュールは約72時間にわたって肌に留まり、美容成分を放出します。

スピキュール美容液には、ヒト臍帯血幹細胞培養上清液などの高機能成分が配合されています。

– スピキュールファンデーション: スピキュールをファンデーションに配合したもので、UVケア後にパフでポンポンと肌に押し当てるように塗ります。

スピキュールは肌に刺さって美容成分を届けるとともに、肌の色ムラやテカリを補正します。

スピキュールファンデーションには、炎症を鎮める成分や皮脂分泌抑制成分なども含まれています。

以上が、スピキュール美容についての情報です。

ハリッチLショット成分・アルジルリン

アルジルリンとは、肌に塗るだけで筋肉の収縮を防いで、表情じわを予防・改善する効果のある成分です。

アルジルリンは、アルギニン・メチオニン・グルタミン酸という植物由来のアミノ酸からできており、安全性が高いとされています。

– アルジルリンは、スペインの企業が開発した成分で、スペインではボトックス注射が法律で禁止されていたため、その代わりとなる成分の開発が必要だったという背景があります。

アルジルリンは、ボトックス注射と同じように、神経伝達物質の放出を抑制することで、筋肉の動きを緩め、しわの予防と治療を行うことができます。

アルジルリンは、目尻や眉間・額などの筋肉が大きく動く部分にできる表情じわに効果的です。

アルジルリンを含む化粧品を使うことで、気になる部分に塗るだけで、徐々にしわが薄くなるという効果が期待できます。

アルジルリンは、塗るだけで手軽に使えることや、表情が不自然になるリスクがないことなど、多くのメリットがあります。

アルジルリンは、表情じわには効果がありますが、乾燥やたるみが原因のしわには効果がないことや、確実に効果があるとはいえないことなど、いくつかのデメリットもあります。

アルジルリンを使う場合は、自分の肌の状態や目的に合わせて、他の成分や化粧品と併用することがおすすめです。